一般に老人ホームといえば「生涯面倒見てくれる」というイメージがあると思います。
もちろん私たちの運営する老人ホーム【ケアノス瀬戸共栄】も生涯面倒見ることはできるし(正確に言うと常時医療ケアを要する状況になると難しくなりますが)それが基本なのですが、ある時思い立って「リハビリして在宅復帰を目指す人を受け入れる」ということをやり始めました。
リハビリテーションに関して、医療資源的には急性期・回復期病床を経て回復を目指し、在宅復帰・あるいは施設入居など状況によって選択していかなければなりませんが、期間としておおむねこの間半年間と期限が定めれらています。
すると、機能訓練があと少し足りないというケースが一定程度発生しますし、後ろの決まった回復期病床では「本来ならもう少し上を目指せそうだが、期限内に到達できそうな目標を定めざるをえない」ということもどうしても起こります。
こうした「あと少し足りない」と思しきケースをいくつか見てきたこともあって、老人ホームでも在宅復帰を目指してみよう、となったわけです。
これまで成功事例・うまくいかなかった事例含めて数例経験することができました。介護職がリハビリテーション的に介助行為を行うことが当たり前になれば、時として動作改善に絶大な効果があることも経験でき、一定の自信となっています。
実際にはタイミングによっては空き部屋がなかったり、そもそも事例の絶対数が少なかったりで常時受け入れているわけではありませんが、チャンスがあれば挑戦していきます。