カラオケ

デイサービスセンター瀬戸共栄は少し変わったデイサービスで、「全員参加の集団レク」の時間がありません。一つにはトレーニングマシンが充実しており、運動の時間を相当とることから全員揃う時間がかぎられていること。また、できるだけ自発的に、かつ個々の趣味にできるだけ添えるよう小集団的な活動がメインになっていることからそうした運用に現在はなっています。

代表的な個別レクは伝統的にカラオケ・麻雀などがありますが、カラオケについて最近妙なことに気づきました。

私が介護業界に入ったのは約25年前のことです。そのころデイサービスに配属された時期もあり、ときどき集団レクでカラオケをすることがあったことを記憶していますが、不思議なことに選曲が当時とあまり大差ないのです。

時代的には「青い山脈」~「高校三年生」くらいがボリュームゾーンで、そこに「さざんかの宿」などの演歌の定番が加わります。もちろん「尋常小学校で習ってであろう唱歌」や「アイドルソング」的なものがときどき混ざることはありますが、25年前も今も「よく歌われるもの」は大変似通っています。

25年前に、当時の利用者としては比較的若めの方が、ちあきなおみの「喝采」という曲を歌われたのを聴いて、(知らなくて)いい曲だな、と個人的に思ったのですが、当時の他の利用者さんにとっては「新しすぎて」は全くついていけない感じでした(ちなみに「喝采」は1972年の歌)。同時に、これから20年もすればグループサウンズやフォークソング(1960年代後半~70年代にブーム)あたりがメインになるのかな、なんて思っていました。

しかし、今だそうした曲はメインとはなっていませんね。

私があまり歌のことがわかっていないこともあるでしょうし、実は選曲の時代性も多少は動いているのかもしれません。しかし四半世紀の年月ほどの遷移は明らかに感じません。グループサウンズやフォークソングを好んだ世代は70代を超えているはずなんですが…これはどういうことなのか、大変不思議です。

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